D2C: “世界観”と“テクノロジー”でブランドを築く | モノづくり企業の新しいビジネスモデル解析

記事内に広告を含みます

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

D2C「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略を読みました。

D2C（Direct to Consumer）は消費者へ直接商品やサービスを提供するビジネスモデルを指し、近年急速に注目されている方法です。佐々木康裕氏の著書『D2C「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』は、このD2Cの世界を広く深く探求しています。

D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略[本/雑誌] / 佐々木康裕/著

目次表示

どんな本？

この本はD2Cの基本から事例紹介、そして戦略構築までを網羅し、モノづくり企業やマーケティング担当者にとって非常に価値のある内容となっています。著者はTakramの佐々木康裕さん（@yasuhirosasaki）で、様々な業界のコンサルティングを行っている経験豊かな方です。

冒頭から紹介されるCasperの事例は驚きです。マットレスというシンプルな商品でありながら、2014年に5人で創業し、初月に売上1億円、最初の12ヶ月で売上100億円、2年目には売上200億円を達成。D2Cの可能性と効果的なブランド戦略の力が窺えます。

本の中では、Casper以外にも多くのD2C企業が紹介され、それぞれのビジネスモデルが分かりやすく解説されています。ビジュアルも豊富に取り入れられており、読者にとって理解しやすく、また読み応えのある内容となっています。

面白い！と思ったのはWarby Parker（メガネ）。
メガネが似合うかどうか、鏡をのぞいても分かりづらいですよね。

Warby Parkerでは、店舗のフォトブースで正面・左・右などいろんな角度から撮影してくれるのです。写真はプリントしてくれますし、後日メールでも届くとのこと。これなら、試着したメガネが似合うか客観的に見れるし、ゆっくり検討できますよね。顧客満足度が高いのもうなずけます。

この本では、D2Cと従来のビジネスモデルとの違いも丁寧に説明されています。例えば、インターネットが登場する以前は情報の発信元は主に企業でしたが、SNSの普及で消費者同士の情報交換が増え、購買後の情報交換が重要になっていると指摘しています。

『D2C「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略』は特に以下のような読者にお勧めします。