店舗のWebマーケティング情報ブログ

【完全ガイド】初めての店舗開業とWeb集客スケジュールを徹底解説

店舗開業のイメージ:開店準備中のショップ内

はじめに

初めて自分のお店を開くときは、「何から始めればいいの?」と不安になりますよね。

しかしご安心ください。本記事では、開業前の準備からWeb集客までのポイントを時系列で分かりやすく解説し、「お店を出したはいいけどお客さんが来ない…」という事態を避けるための具体策を紹介します。

特に昨今はWeb集客を活用しないと、せっかく良い商品やサービスがあってもお客様に存在を知ってもらえず苦戦する可能性があります。現代の店舗運営においてWebを使った集客はもはや欠かせないと言われており、多くの消費者が店舗選びの際にインターネット情報を参考にしています。

Googleが公式に発表しているデータによると、Google検索の大半が何らかのローカル(地域)情報に関わるものだとされています。

さらにスマートフォンで「近くの○○」のように検索して店舗を探すユーザーは年々増加傾向にあります。

こうしたローカル検索(MEO: Map Engine Optimization)を強化する施策も、実店舗ビジネスには必須です。
オンライン上で自店の存在感をしっかり確立しておかなければ、競合店に埋もれてしまうリスクも高くなります。

本記事では、初めての店舗開業を成功させるための準備とスケジュールを時系列で分かりやすく解説。
開業前にやるべきことから、開業当日・開業後に取り組むべきWebマーケティングまでを網羅した完全ガイドです。

初心者の方でも実践しやすいよう、チェックリストも用意しています。
ぜひ開業計画の参考にして、理想的なスタートダッシュを切りましょう。


開業6ヶ月前までにやること:事業コンセプト策定と市場調査

店舗開業の半年ほど前から、入念な計画と土台づくりを始めます。
具体的にはビジネスコンセプトの策定市場リサーチ資金計画などがこの時期の主なタスクです。
Web集客を念頭に置きながら、店舗の方向性を明確にしましょう。

店舗開業計画のイメージ:事業コンセプト策定と市場調査

1. ビジネスコンセプトの明確化

店舗のコンセプトを言語化
「どんな顧客に、何を提供するのか」を明確にします。
ターゲット層の年齢や好み、地域性などを考慮し、サービスや商品の軸を決めましょう。

コンセプトは5W2Hであらわすことができます。

【コンセプトは5W2H】


Who(だれに売るか?ターゲット層
What(なにを売るか?業種・ジャンル
Where(どこで売るか?立地
When(いつ売るか?営業時間
Why(なぜ売るか?お客様のメリット
How(どのように売るか?雰囲気・サービス
How much(いくらで売るか?価格帯

差別化ポイントの整理
競合と何が違うのか、どんな価値を追加できるのかを明確化すると、開業後のブランディングや集客がスムーズになります。具体的な差別化とは、コンセプトの5W2Hを競合店と異なるものにすることです。
つまり差別化するためには、市場調査や競合分析が欠かせないことになります。

2. 店舗立地の選定

エリア選定
出店を検討している市区町村の統計情報(経済データや商圏情報)を調べます。
地域やターゲット層のデータを総合的に判断します。

【最低限、見るべき統計情報】


年間小売業販売額…市区町村内の小売業の事業所が1年間で販売した有体商品の販売額の合計
・昼間人口…地域における昼間の就業者や通学者の数
・夜間人口…地域に夜間に常住している人口
・人口推移
…一定の期間における人口の変動や将来の人口の予測

・乗降客数…鉄道駅で列車に乗車する人数(乗車人員)と降車する人数(降車人員)を合計した数

候補地の確認
候補地が絞れたら、想定している営業時間帯に現地に行って人の流れを確認しましょう。
注意して見るべきなのはTG(トラフィックジェネレーター)です。
TGとは、人々が集まってくる場所のことで、駅前・大きな交差点・学校・オフィスビル・商業施設・大きな病院などです。
TGに近いところほど、集客が有利になります。
候補地が複数ある場合は、まずGoogleストリートビューで確認するのもアリです。

3. 競合分析

競合店舗のWebサイト・SNSチェック
競合店のSNS投稿や口コミ評価を分析し、自店の強み・改善点を見つけます。オープン前に「どのような層がどんなサービスを求めているのか」を把握できるとベストです。

Googleマップのチェック
お客様の目線で、業種やジャンルなどをGoogleマップで検索します。どのような競合店が存在するのかリストアップしておくと後で役立ちます。

4. 経営計画と資金計画

開業資金の洗い出し
物件取得費、内装費、設備費、運転資金、広告宣伝費などをリストアップして総額を算出します。

融資や助成金制度の調査
中小企業庁や自治体の創業支援策、日本政策金融公庫の融資制度などを確認し、不足分を補う方法を検討します。

商品・サービスの企画
お客様に提供する商品・サービス内容と価格を決めます。

売上計画の策定
商品・サービスが決まったら、いくつ売るか計画を立てます。
1日単位で計画し、1週間・1か月の積み上げを可視化します。

事業計画書の作成
コンセプト・市場調査結果・収支見込みを踏まえた事業計画書を作成することで、融資審査での印象がアップします。

5. 物件探し

不動産契約
ネットで調べるだけでなく、地域の不動産会社に通い、目当てのエリアの空き物件を探します。
店舗専門の不動産会社も確認します。
「居抜き物件」の場合は、初期費用を大幅に抑えることができますが、現地を確認するだけでなく、なぜ店舗が撤退したのかは調べておきましょう。
また、どの設備・備品が譲渡されるか、書面でもらいましょう。
設備の修理・クリーニング費用・不要設備の廃棄など、思わぬ出費がないように慎重に確認が必要です。

施工契約
物件探しと同時に、施工会社も検討しましょう。
複数の会社を調べ、相見積を取ると安心です。


開業3ヶ月前までにやること:備品の洗い出しとパートナー選定

店舗開業計画のイメージ:備品の洗い出しとパートナー選定

1. Webサイト・SNSアカウントの開設

公式Webサイトの立ち上げ
簡易的でも良いので、「店舗のコンセプト」「所在地(予定地)」「オープン予定日」など基本情報を掲載。メール登録フォームを設置するのもおすすめです。

Googleビジネスプロフィールへの登録準備
物件を契約したら、Googleビジネスプロフィールでの店舗情報登録を進めましょう。
オープン予定日を告知しておくと早期認知につながります。

SNSアカウントの開設
Twitter(X)、Instagram、Facebookなどを開設し、内装工事やメニュー開発の進捗を投稿してフォロワーを集めましょう。
ハッシュタグを活用し、地域名や業種に関連するタグを付けると発見されやすくなります。

2. 印刷物の準備

チラシ・ショップカードの作成
チラシは、通りがかる人に配布したり、ポスティングに利用したり何かと役立ちます。
また、名刺サイズのショップカードも用意しておくと、知人や友人に宣伝できます。

看板・店内表示物・メニューの作成
通行人の目が留まるように、目立つ看板は必須です。
また、店内に掲げる表示物や、お客様に見せるメニューなどをデザインしておきましょう。

3. 備品・設備の準備

営業に必要な備品を準備する
飲食店であれば、食器・調理器具・制服・什器などをリストアップします。


※注意: 開業前に必要以上の備品を購入してしまうと、保管場所に困る恐れがあります。購入のタイミングには十分気をつけましょう。

決済の準備をする
最近は、現金よりもキャッシュレス決済のお客様が多くなっています。
クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済のうち、最低一つは対応しておくと良いでしょう。

4. 外部委託先の選定

税理士の選定
まず、外部委託先で必須なのは、税理士です。
知人経由で紹介してもらっても良いですが、経営状況が丸わかりになることを念頭においてください。
税理士マッチングサイトで検討するのもおすすめです。

仕入れ先の選定
小売店や飲食店は、仕入れ先も確保する必要があります。
信頼できる人から紹介してもらうか、地域の商工会に問い合わせるのも良いでしょう。

カメラマンの選定
忘れがちなのがカメラマンです。
写真は誰でも取れるように感じますが、プロと素人では歴然とした差が出ます。
店舗の外観や屋内、提供するメニュー、オーナーの顔写真など、お客様に見せる写真はプロに撮影を依頼すべきです。

マーケッターの選定
印刷物のデザインやWebサイト制作ができない場合、Webマーケティング会社に相談をおすすめします。
弊社も無料相談を受け付け中でおります。どうぞ、お気軽にご相談下さい。

5. スタッフ採用

求人媒体の選定と募集開始
求人広告は早めに出しておき、十分な応募数を確保します。
オープンが迫った時期の大量採用は困難になるため、3ヶ月前には着手したいところです。


開業1ヶ月前までにやること:各種届け出とロールプレイング

開業直前の時期は、届け出の確認スタッフ教育や、商品・サービスの最終調整、そして本格的な集客施策を準備するフェーズです。

店舗開業計画のイメージ:各種届出とロールプレイング

1. 各種届出

公的手続き・資格確認
業種によって届け出は異なりますので、税理士や商工会に確認をしましょう。
飲食店であれば、税務署・警察署・消防署・保健所に届け出が必要になります。

2. スタッフ研修

スタッフ研修と接客マニュアル
業務マニュアルや接客のポイントをまとめ、トレーニングを行います。

プレオープンの活用(ロールプレイング)
プレオープンに招待客を呼び、オペレーションや接客を実地で確認します。

3. 商品・サービスの最終調整

試作・テスト運用
飲食店なら味や提供時間、小売店なら商品ラインナップを最終チェックし、必要があれば価格や内容を微調整します。

友人知人へのモニター依頼
第三者の意見を聞くと改善のヒントを得やすいです。

4. Web広告・SNSキャンペーンの準備

オンライン広告の出稿計画
Google広告(リスティング)やYouTube広告、Facebook/Instagram広告などを設定し、ターゲット地域や興味関心を詳細に指定。オープン記念の割引情報などを効果的に打ち出します。

SNSキャンペーンの内容作成
Twitterリツイート企画やInstagramでのフォトコンテストなど、ユーザー参加型キャンペーンを考えましょう。オリジナルハッシュタグを設定すると拡散されやすくなります。

SNSインフルエンサーの招待
地域密着のインフルエンサーやブロガーに来店してもらい、SNS投稿や紹介記事で拡散してもらう方法も効果的です。

5. クラウド会計の準備・クレジットカード作成

クラウド会計サービスとの連携
クラウド会計サービスと、ビジネス用の銀行口座を連携します。

ビジネス用クレジットカードの作成
経費支払をビジネス用のクレジットカードで統一し、法人口座からの引き落としに設定します。


開業当日と初月の集客戦略:振り返りと改善の継続

店舗開業初日のイメージ:祝い花

1. オープンイベント

オープン記念キャンペーン
先着○名に割引・プレゼント、全品〇%オフなど、限定特典で集客を狙います。

装飾・演出の工夫
店舗前に華やかな装飾を施す、スタッフによる呼び込みなどで通行人の興味を引きましょう。

SNSでのリアルタイム報告
オープン当日の混雑状況やイベントの様子を随時投稿することで、「今行ってみたい!」という気持ちを刺激します。

2. Googleビジネスプロフィールの最適化

正確な情報の登録
住所、営業時間、電話番号を最新の状態にしておき、写真やロゴも充実させます。

レビュー促進と返信
開業直後からクチコミが入る可能性があるので、定期的にレビューをチェックし、感謝や改善コメントを丁寧に返しましょう。

投稿機能でキャンペーン告知
Googleビジネスプロフィールの投稿機能を活用し、オープン記念セールや期間限定メニューを案内すると、地元ユーザーの目に留まりやすくなります。

3. 初月にやるべきWebマーケティング施策

SNS発信を継続
開業当日に来てくれたお客様の写真(許可を取る)や、人気商品・メニューの紹介、スタッフのメッセージなどを投稿し、フォロワーとの関係を深めます。

Webサイトのメンテナンス
サービス内容や提供価格を変更したら、すぐにWebサイトをメンテナンスしましょう。さらに開業ストーリーや店主の想いを綴った記事を掲載もおすすめです。地域名や業種に関連するキーワードを意識してタイトルや見出しを作るとSEO効果が期待できます。

キャンペーンの効果測定
Web広告やSNSキャンペーンの費用対効果を確認し、予想以上に反応が薄い場合は改善策を検討。逆に好評な施策があれば強化を図りましょう。



開業スケジュールチェックリスト

準備事項を時系列で振り返る形でまとめました。進捗管理の際にご活用ください。

店舗開業計画のイメージ:チェックリスト

開業6か月前までに準備

  • ビジネスコンセプトの明確化
  • 店舗立地の選定
  • 競合分析
  • 経営計画の策定
  • 物件探し

開業3か月前までに準備

  • Webサイト・SNSアカウントの開設
  • 印刷物の準備
  • 備品・設備の準備
  • 外部委託先の選定
  • スタッフ採用

開業1か月前までに準備

  • 各種届出
  • スタッフ研修
  • 商品・サービスの最終調整
  • Web広告・SNSキャンペーンの準備
  • クラウド会計・クレジットカード

開業当日と初月の集客戦略

  • オープンイベント
  • Googleビジネスプロフィールの最適化
  • Webマーケティング施策


まとめ

初めて店舗を開業するときは、「いつまでに何をしなければならないのか」 を時系列で把握することが成功の鍵です。
資金計画や物件選定、商品・サービスの最終調整などの実務はもちろん、Web集客に対しても早めに準備を始めましょう。

近年は店舗探しにローカル検索(地域検索)を利用する消費者が非常に増えています。 そのため、開業前の段階からSNSやGoogleビジネスプロフィールの運用を始めておくことで、オープン当日からお客様を呼び込める可能性が高まります。

開業後も、口コミやSNSを活用したリピーター獲得を意識して店舗運営を続けていけば、地域に根付いたビジネスとして安定した売上を期待できます。

ぜひ本記事のガイドやチェックリストを参考に、スムーズな開業と長期的な繁盛を目指してください!

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