結論として、MEO対策の費用は、会社のタイプ——ツールを提供する(運用は店舗側)か、運用を丸ごと代行するか——で原価の構造が違い、単純な相場比較が難しい分野です。金額の大小だけで選ぶのではなく、「何にお金がかかるのか」「何が料金に含まれるのか」を分けて見るのが、費用で失敗しないコツです。
なぜMEOの料金は比較しにくいのか
同じ「MEO」でも、中身が違うと費用の意味も変わります。比較しにくい理由は主に3つです。
- 原価の構造が違う:ツールを提供するだけの費用と、人が運用を代行する費用では、かかるコストの性質が異なります。
- 「成果」や「上位」の定義が会社で違う:成功報酬型の「上位」が、どの地点・どのキーワード・何位を指すのかで、費用感が変わります。
- 順位は検索地点で変わる:店の近くでの順位を根拠にした「上位」は、離れた顧客への露出とは別です。費用の根拠が地点しだいで変わり得ます。
「上位」が検索地点で変わる仕組みは、検索地点ごとの見え方を図解した会社選びの記事で詳しく解説しています。
MEO対策の料金体系の種類
料金は、支払い方の設計でいくつかに分かれます。金額そのものより、この「かかり方」を理解すると比較しやすくなります。
固定月額型
毎月一定額がかかる料金体系です。確認したいのは、運用内容に何が含まれるかという点です。
成果報酬型
狙うキーワードで上位に入った日数などに応じて課金される料金体系です。「上位」の定義、つまりどの地点・何位・どのキーワードを指すのかを確認しておく必要があります。
初期費用+月額
導入時の初期費用に加えて、毎月の運用費がかかる料金体系です。初期費用の中身を確認しておきましょう。
費用が変わる要因
- エリアの競合の多さ:競合が多い地域ほど、運用の手間がかかる傾向があります。
- 対応範囲:口コミ返信・投稿・写真更新・レポートなど、どこまで任せるか。
- 口コミ運用の有無:口コミの依頼設計や返信までを含むかどうか。
- 店舗数:複数店舗・チェーンでは料金の考え方も変わります。
口コミの返信まで依頼するかどうかも、費用と手間の見積もりに関わる部分です。自店で対応する場合の書き方は悪い口コミへの返信の型と業種別の例文をまとめた記事で紹介しています。
具体的な相場の幅は、対応範囲と地域で差が大きいため、この記事では断定しません。同じ対応範囲で複数社から見積もりを取って比べるのが確実です。
金額を「1日あたり」で見るときの注意
月額を日数で割って「1日あたり」で考えると、負担感はつかみやすくなります。ただし、安い・高いを金額だけで決めず、その費用が作業の実態と釣り合っているかを自分で確認するのが大切です。金額が低いから手抜き、高いから安心、と一概には言えません。含まれる作業範囲をそろえて、内容で比べます。
契約前に確認すべき費用項目
- 月額に含まれる作業の範囲(含まれるもの/別料金のもの)
- 初期費用の有無と、その中身
- 成果報酬型の場合、「成果」「上位」の定義(どの地点・何位・何日か)
- 契約期間と、期間中・解約時の費用の扱い(書面で明確か)
なお、費用対効果は順位ではなく来店・問い合わせで見るのが本質です。上位表示は手段であって、目的は来店です。運用の基本はGoogleビジネスプロフィールの運用ガイド、認定・保証の見極めはMEOの表示保証・認定の記事も参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
Q. MEOは自分でやれば無料ですか?
Googleビジネスプロフィールの登録・運用自体は無料でできます。費用がかかるのは、ツールや代行を使う場合です。
Q. 成果報酬型なら損しませんか?
成果に連動する一方、「成果」「上位」の定義しだいで費用感が変わります。どの地点・何位を成果とするかを契約前に確認します。
Q. 相場より安い会社は避けるべきですか?
安さだけでは判断できません。対応範囲が狭い場合もあります。同じ範囲で見積もりをそろえて比べるのが確実です。
この記事を書いた人
伊藤智一(360株式会社)。2018年よりMEO事業に取り組み、累計300店舗以上を運用。2019年 東京都・世界発信コンペティション受賞。千葉テレビ『稼ぐ力養成講座』セミナー講師。
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