整体院や整骨院を開業するとき、地域の人に見つけてもらう入口になるのがGoogleマップです。
「地名 整体」「近くの 整骨院」と検索したとき、地図に自院が表示され、なおかつ良い口コミが添えられている。この状態を開業初期につくれるかどうかが、最初の予約数を大きく左右します。結論から申し上げます。整体院の開業では、Googleビジネスプロフィールの登録と「最初の口コミをどう集めるか」を、開業前にセットで設計しておくべきです。
この記事では、整体院・整骨院が開業時にやっておきたい、Googleビジネスプロフィール(Googleマップや検索結果に店舗情報を無料で表示する仕組み。旧称Googleマイビジネス)の登録と口コミの初期設計を整理します。
まずはGoogleマップに「存在する」状態をつくる
整体院は、来院前に施術の中身を確かめにくいサービスです。
体の不調を抱えた人が「ここで大丈夫だろうか」と慎重に選ぶため、検索で見つかること、そして他の人の評価が見えることが、来院の決め手になりやすい業種です。だからこそ、開業時にまずやるべきは、Googleビジネスプロフィールを登録し、地図上に自院が表示される状態をつくることです。
登録では、院名・住所・電話番号・営業時間・対応メニューを正確に入力します。Googleビジネスプロフィールは開業予定日を設定でき、開業前から地図に表示を始められる仕組みになっています。開店してから登録を始めると地図に安定して出るまで時間がかかるため、登録自体は開業前に済ませておくのが得策です。
開業直後の弱点は「口コミゼロ」
ここで開業したばかりの整体院がぶつかるのが、口コミゼロという弱点です。
長く営業している競合院には、何年分もの口コミが積み上がっています。一方、開業直後の整体院のプロフィールにはレビューが一件もありません。利用者の立場で見れば、口コミがない院は「実績が分からない」と映り、来院をためらう理由になります。
ここからは、360株式会社が整体・治療院を含む店舗の開業に関わる中で実感してきたことです。最初の口コミは自然には増えません。開業前から「集める導線」を用意しておいた院だけが、早い段階で口コミを積み上げられます。施術の腕がよくても、その良さが口コミという形で見えなければ、新規の来院者には伝わりにくいのです。
口コミは「数より質」で設計する
整体院の口コミで意識したいのが、数だけを追わないことです。
複数の専門メディアでも指摘されているとおり、近年の利用者は口コミの数より中身の質を見て判断する傾向があります。「腰痛がどう変わったか」「どんな対応だったか」が具体的に書かれた口コミは、件数の多さ以上に来院者の背中を押します。
開業前に用意しておきたい口コミの初期設計を整理します。
| 準備すること | 内容 |
|---|---|
| 口コミ依頼の導線 | 施術後に渡すカードに、口コミ投稿先のQRコードを載せる |
| お願いするタイミング | 施術に満足してくれた来院者に、その場で一言添えて依頼する |
| 返信の方針 | いただいた口コミには丁寧に返信する姿勢を開業時から決めておく |
| 内容の具体性 | 「どんな悩みがどう変わったか」を書いてもらえるよう声をかける |
ここで一つ、注意すべき点があります。口コミを謝礼で誘導したり、自作したりするのは、Googleのポリシー違反にあたります。医療や健康に関わる効果を断定的に書いてもらうよう求めることも避けるべきです。満足した来院者の率直な声を、自然に集める設計に徹することが、長く効く土台になります。
ホームページや予約導線とつなぐ
Googleビジネスプロフィールで見つけてもらえても、そこから予約までの導線がなければ来院にはつながりません。
地図のプロフィールから、予約ページや問い合わせ先へスムーズに進める状態を、あわせて整えておくことが大切です。開業時のホームページと予約導線の作り方については、整体院開業時のホームページ立ち上げと予約導線の記事で別途整理しています。
まとめ|開業前にやっておく一手
整体院の開業では、地図で見つけてもらう土台と、最初の口コミを集める仕組みを、開業前にどこまで用意できるかが立ち上がりを左右します。
まず一つだけ挙げるなら、開業前にGoogleビジネスプロフィールを登録したうえで、施術後に口コミ投稿を自然にお願いする導線(QRコード付きのカードなど)を用意しておくことです。最初の口コミは待っていても増えません。満足した来院者の声を集める仕組みを開業時から動かしておくことが、地域で選ばれる土台になります。
なお、Googleビジネスプロフィールの仕様や口コミに関するポリシーは更新されることがあります。準備の際には、最新の公式情報を確認することをおすすめします。


